クルーズ旅行 船酔いしないための3つの方法
こんにちはやっと最近春らしくあったかくなってきましたね。
今日はクルーズ船で働いてるとよく聞かれる内容について書いていきたいと思います。
クルーズ船で働いていると話すと必ず聞かれるのが船酔いについてです。
結論から言うと、私は全く酔いません!
どんなに船が揺れていても気持ち悪くなる事はほとんどないです。
それとは反対に私の同僚で 5年以上船で働いている子は、ほんの少しの揺れでも気持ち悪くなっています。
という事は体質がかなり関係してきます。
自分はどちらの体質か気になると思いますが、こればっかりは乗ってみないとわかりません。
ですが対策はいくつかあります。
そのうちの簡単にやりやすい3つを紹介します。
船酔い対策
- 水を飲みすぎない
たくさんの人がやってしまうことなんですが、気持ち悪くなってくると水を飲んでしまいます。
これは陸の経験上アルコールを飲みすぎたり二日酔いになったときに水を飲むと言う習慣が関係しているのかなと思います。
ただ船酔いと二日酔いは仕組みが全く違うので水を飲みすぎると逆に船酔いを悪化させてしまいます。
二日酔いはアルコールで脳神経に影響を及ぼし、その結果気持ち悪くなったり嘔吐してしまいます。
船酔いは、船の動きによって三半規管に影響が出ることで体と頭のバランスが崩れた結果気分が悪くなったり、嘔吐します。
どちらも脳に関係した結果、気分が悪くなるのですが、根本的な原因が大きく違います。
二日酔いの場合は胃の中に入ったアルコールを薄めるために水を飲む必要があります。
船酔いの場合は胃の中に水を入れすぎると逆に体のバランスが取りにくくなってしまいます。
イメージしやすいのが水槽の中の水は、外からの揺れに対して水槽とその中の水が逆方向に動きます。
この動きが体の中で起こることによって船酔いになってしまう 1つの原因です。
なので少し気持ち悪いかなと感じて
水を飲んでばかりいると船酔いを悪化させるだけになります!!
⒉クラッカーやパンなどの乾燥してるものを食べる
これは私が実際に実践している船酔い防止方法です。
胃の中に水があるとバランスが取りにくくなるということは胃にものをつめてバランスを取りやすくするのが船酔い防止策の1つです。
私が初めて船乗った日、イギリスのサウサンプトンからフランスのボルドーまでイギリス海峡を渡る航路で、ここはいつでもよく揺れる海峡と有名な場所の1つです
初めて船に乗船した乗った日、私はものすごく気持ち悪くなってそれこそ水しか飲まずトイレで吐き過ごしました。
ご飯も食べれずただただしんどいだけ。
船は私のために止まってくれることもなく常にゆれっぱなし。
その時同僚に「水を飲んでばっかりじゃなくクラッカーやパンなどを食べなさい」とアドバイスしてもらいました。
運良くクラッカーが自分の部屋にあったため、すぐにクラッカーを食べたら船酔いもピタッと止まりました
それからは次の日が1日シーデーであったり前日に海が荒れると言うアナウンスがあったら必ずクラッカーやパン、朝ごはんもしっかりと食べる
と言う習慣をつけています。
この結果私は今では船酔いは全くしません。
その他にも青りんごやジンジャーエール、ジンジャーシュガーなども船内ではお勧めの食べ物としてアナウンスされます。
どちらにしろ1番は空腹ではなくしっかりとご飯を食べることが大事です。
3、船の真ん中にいる
船の揺れと言うのは基本的に前後の揺れです。
揺れを抑えるために、スタビライザーと言う飛行機の羽根のようなものが船の底には付いてます。
海が荒れる日はこのスタビライザーが使われ、これによって横揺れはほぼほぼないのですが、波を乗り越えるときなどの縦揺れが船の揺れを感じる原因です
。
ということは、展望デッキなど1番先端で最上階などが船の中では1番揺れを感じる所になります。
なので少しでも気持ち悪いしんどいなと思ったら船の構造上真ん中で1日を過ごすことをおすすめします。
船の真ん中の階はシアターやショップ小さなホールが作られていることが多く、ミニバーやカフェ、ソファー、テーブルなどが置かれたスペースがあります。
ここが1番揺れを感じません。
もし自分の部屋が前や、後ろの方であったり船の高層階の方であるならば部屋でゆっくり横になって休むのも良いですが、船の真ん中に行って揺れをあまり感じないところに行くと言うのも1つの手です。
おわりに
船酔いになるかならないかは本当に体質によって変わります。
船上の鍼灸師として多くの船酔い患者さんを見てきた経験上、船酔いしやすい人の共通点の多くは冷え性です。
基本的には体の冷えや血行が良くない人はいろんなものの影響受けやすいのですが船酔いで鍼灸に来られる患者さんの多くはつま先が氷のように冷たい人がとても多いです。
そのためにも生姜などで体を温めたりすることが勧められるのかなと思います。
なので冷え性の自覚がある人は船内はクーラーがガンガンにかかっているのでスリッパやサンダルで過ごすのではなく靴下や長ズボンをしっかり履いて冷え対策もすることをお勧めします。
もちろん船酔いが心配な場合はシーデー前日に鍼灸を受けに来ることもおススメです。
おまけ
船は大きくなればなるほど揺れは感じにくくなります。
特にゲスト数が2000人以上の場合はよっぽどの高波でないと大きな揺れは感じないです。
私が今まで乗った船の中で1番小さいゲスト700人の船の場合は船の揺れはかなり感じます。
さらに船が常に揺れていると言うわけではなく揺れやすい海域というのがあります。
特に潮と潮の流れがぶつかる所などは船が必ず揺れるところです。
経験上船が揺れるところを地図に表してみました。
カリブ海などはほとんど入れる事はありませんでしたなので、皆さんの目的地によっては揺れやすい海域とそうでない海域があるので確認してみて下さい。